しずか旅
a bridge with lights at night
🌿自然🏔絶景

角島大橋つのしまおおはし

山口県 · 下関市

Photo by Jezael Melgoza on Unsplash

角島大橋

つのしまおおはし

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角島大橋がいちばん静かになるのは、海水浴場が閉じたあとの秋です。全長1780mのこの橋は2000年に開通し、いまでは角島灯台公園だけで年間23万人が訪れる山口県有数の観光地になりました。人が集まるのは夏とゴールデンウィーク。10月から11月の平日は、展望台にも島にも間合いが戻ります。

本州と角島を結ぶ角島大橋は、全長1780mの県道です。2000年に開通し、通行料はかかりません。橋脚を低く抑えた設計のため、走っていると海面がすぐそこにあり、海の上をそのまま渡っていくような視界になります。ただし、ここは穴場ではありません。山口県の調査では角島灯台公園だけで年間23万人余りが訪れ、その6割が県外からの客です。橋の手前にある道の駅北浦街道豊北には79万人が立ち寄ります。人が集まるのは夏とゴールデンウィークで、島へ通じる道は角島大橋の一本きり、駐車場にも限りがあるため、混み合う時期には橋の手前で車が滞ります。

秋になると、その条件が一度ほどけます。角島大浜海水浴場の開設期間が終わり、海水浴を目当てにした人の流れがなくなるからです。砂浜も、橋を見下ろす展望台も、順番を待つ場所ではなくなります。そして島の北端にある牧崎風の公園では、ダルマギクが咲きます。海沿いの岩場に低く広がって咲く花で、遊歩道を歩きながら日本海を背にした姿を見ることができます。近くの道の駅北浦街道豊北が毎年の開花の様子を記録していて、それによると咲きはじめは10月の末ごろ、見頃は11月に入ってからのことが多いようです。年によってずれるので、出かける前に確かめておくと確実です。公園のそばには牧場があり、角島では古くから和牛が放牧されてきました。島の名前も、夢崎と牧崎という二つの岬が牛の角に似ていることに由来すると山口県は説明しています。

角島灯台は、明治9年3月1日に初点灯した、日本海側では初めての大型灯台です。設計したのはイギリス人技師のR・H・ブラントン。地上30mの塔は徳山産の花崗岩を積んだもので、いまも現役で光っています。105段のらせん階段を登って上まで出ることができ、参観できる時間は季節で変わります。3月から9月は17時まで、10月から2月は16時30分まで。秋に訪ねるなら、10月に入った時点で終了が30分早まると考えておいてください。荒天のときや設備の点検が入るときは登れないことがあります。灯台のとなりの夢崎波公園には、ハマユウやダルマギクなど角島に自生する草花があり、一年を通して何かしらが咲いています。

秋の角島でもうひとつ待っているのが、ケンサキイカです。豊北で水揚げされ特牛市場に出るものは「特牛イカ」と呼ばれ、下関市がふく・うに・くじら・あんこうと並ぶ水産物のブランドに認定しています。旬については二つの言い方があります。下関市は夏とし、全国漁業協同組合連合会のプライドフィッシュは9月から11月としています。獲れる量が多いのは夏、味がのるのはそのあと、と読むのが実際に近いようです。島の中ほどにあるしおかぜの里角島では、豊北町内で水揚げされたうにの瓶詰めや、角島で穫れたさつまいもの芋焼酎なども売られています。営業日と営業時間は月ごとに変わるので、立ち寄るつもりなら公式の案内を先に見ておいてください。

見どころ

  • 1角島大橋——全長1780mの県道が海の上を渡る。通行は無料
  • 2角島灯台——明治9年に初点灯した石造の灯台。105段のらせん階段を登れる
  • 3牧崎風の公園——島の北端の岬。例年10月の末からダルマギクが咲く
  • 4特牛イカ——豊北で水揚げされるケンサキイカ。下関市の水産物ブランド

おすすめ訪問時期

💡

10月から11月の平日午前中がおすすめです。角島大浜海水浴場の開設期間が終わり、島に入る車の流れが落ち着きます。牧崎風の公園のダルマギクは例年10月の末に咲きはじめますが、年によって時期がずれるため、開花の状況は出かける前に確認してください。角島灯台に登るなら、10月からは参観が16時30分までになる点にご注意を。

オフシーズンだから会える景色

角島大浜海水浴場が開くのは、例年の夏のあいだだけです。秋はその期間が終わっていて、白い砂浜は泳ぐ場所ではなく歩く場所に戻ります。橋を渡る車の列も、展望台の順番待ちも、夏やゴールデンウィークのようにはなりません。そのうえ秋には、この時期にしかないものが二つあります。ひとつは島の北端、牧崎風の公園のダルマギク。海沿いの岩場に低く広がって咲く、例年10月の末からの花です。もうひとつはケンサキイカ。豊北で水揚げされたものは「特牛イカ」と呼ばれ、下関市が水産物のブランドに認定しています。

アクセス

電車・バス

JR山陰本線特牛駅からブルーライン交通のバス。角島大橋は「ホテル西長門リゾート入口」、灯台は「灯台公園前」下車(徒歩約5分)。日祝運休の便があるため時刻表の事前確認を

中国自動車道 下関ICから国道191号経由で約80分

駐車場

角島大橋の本州側と角島灯台公園にそれぞれ駐車場あり(詳細は公式サイトでご確認ください)

よくある質問

Q秋の角島大橋は空いていますか?
A

夏やゴールデンウィークほどにはなりません。角島大浜海水浴場の開設期間が終わり、海水浴を目当てにした人の流れが止まるためです。ただし角島そのものが空いている場所というわけではなく、角島灯台公園だけで年間23万人余りが訪れます。島へ通じる道は橋の一本きりで駐車場の台数にも限りがあるため、土日祝や天気のよい日は相応に車が入ります。静かに見たいなら平日の午前中を選んでください。

Qダルマギクはいつ見られますか?
A

例年10月の末に咲きはじめ、11月に入ってから見頃を迎えることが多いようです。近くの道の駅北浦街道豊北が毎年の開花の様子を記録しており、2024年は10月30日、2025年は10月29日に咲きはじめが伝えられました。年によってずれるので、出かける前に確認してください。牧崎風の公園は遊歩道が整備されていますが舗装はされていないので、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。

Q車がなくても行けますか?
A

行けます。JR山陰本線の特牛駅からブルーライン交通の路線バスが出ていて、角島大橋を見るなら「ホテル西長門リゾート入口」、灯台まで行くなら「灯台公園前」で降ります。滝部駅から乗ることもできます。ただし本数は多くなく、日曜・祝日に運休する便もあります。バスで組み立てるなら、往路より先に復路の時刻を決めておくと安全です。