しずか旅
A sandy beach under a beautiful sunset sky.
🌿自然🏔絶景

鳥取砂丘とっとりさきゅう

鳥取県 · 鳥取市

Photo by Tsuyoshi Kozu on Unsplash

鳥取砂丘

とっとりさきゅう

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東西16km、南北2.4kmにわたって連なる鳥取砂丘。まだ季節風の残る春先の3月は、砂が乾き風紋が現れやすい時期です。平日の早朝なら、足跡のない斜面を静かに歩けます。

鳥取県の日本海側に広がる鳥取砂丘は、東西16km、南北2.4kmの範囲に連なる海岸砂丘です。この範囲は西から末恒、湖山、浜坂、福部の4つに分けられ、観光の対象となるのは浜坂砂丘の一部にあたります。観光できる砂丘としては日本最大級で、その一部が国の天然記念物と山陰海岸国立公園の特別保護地区に指定されています。砂のもとは中国山地の花崗岩です。風化して砂となり、千代川によって日本海へ運ばれ、潮流と波が海岸へ寄せ集め、さらに冬の北西の季節風が内陸へ吹き上げる。この繰り返しが、長い年月をかけて今の地形をつくりました。

砂丘の見どころとしてまず挙がるのが風紋です。砂の表面に波のような縞模様が現れる現象で、砂がよく乾いていることと、砂を動かす程度の風が吹くことが条件になります。鳥取砂丘の上では長年にわたって風の観測が続けられており、風が強いのは10月から4月にかけて、弱いのは5月から9月にかけてと報告されています。つまり風紋が出やすいのは、多くの人が思い浮かべる夏ではなく、季節風の吹く半年のほうです。3月はその期間の終わりごろにあたり、しかも雪の影響がほとんど抜けます。砂が雪に覆われてしまえば風紋は現れません。風が残っていて、砂は露出している。3月はその両方が重なる時期です。

もうひとつ、風紋には人の少なさが関わります。せっかく現れた模様も、歩けば足跡で消えてしまうからです。砂丘の入口から馬の背へ向かう動線は人がよく通るため、日中は模様が残りにくい場所になります。逆に訪れる人が少なければ、一度できた風紋は数日にわたって残ることがあります。3月の平日は、この条件が整いやすい時期です。早朝に足を運べば、前夜の風がつくった模様に最初の足跡をつけることになります。

砂丘の中央にそびえる馬の背は、高さおよそ47メートル。真下から見上げると砂の壁のようで、登り切ると日本海が一望できます。3月の海はまだ冬の色を残していて、風の強い日には白い波頭が立ちます。夏の砂丘が明るく賑やかなのに対し、この時期に聞こえるのは風と波の音くらいです。なお砂丘の東側にはらっきょう畑が広がっていますが、紫の花が一面に咲くのは例年10月下旬から11月上旬にかけてで、3月には見られません。時期を選んで訪れる楽しみが、この場所には複数あります。

砂丘を歩いたあとの楽しみもあります。鳥取県が公表している食材の旬カレンダーを見ると、3月は入れ替わりの月にあたります。冬の主役だった松葉がには、旬が例年3月中旬ごろまでとされ、漁期もそのすぐあとに終わります。入れ替わるようにホタルイカが2月下旬から出はじめ、春にかけて続きます。ベニズワイガニやモサエビは春の終わりごろまで並び、イチゴも同じころまでが旬です。松葉がにに間に合わなくても、この時期の日本海が静かになるわけではありません。旬は年によって前後するため、旅の前に確認しておくと確実です。

見どころ

  • 1風紋——砂を動かす風と乾いた砂が重なったときに現れる縞模様
  • 2馬の背——高さ約47mの砂の斜面。登り切ると日本海を一望
  • 3早朝の砂丘——足跡がまだない時間帯。風紋がもっともよく残る
  • 4冬の名残の日本海——風の強い日は白波が立ち、砂の稜線越しに荒れた海が見える
  • 5松葉がに——旬は例年3月中旬ごろまで。入れ替わりでホタルイカが始まる

混雑カレンダー

空いている
やや空き
普通
やや混雑
非常に混雑
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混雑ピーク — 5月・8月

大型連休の5月と夏休みの8月に来訪が集中する

狙い目 — 3月

季節風で風紋が現れやすく、雪の影響も抜ける時期(風紋は当日の風と乾き具合次第。下旬は春休みで人出が増える)

おすすめ訪問時期

💡

3月の平日、それも早朝がおすすめです。前夜に風が吹いた翌朝は、足跡のない風紋に出会える可能性が高くなります。ただし風紋は当日の風と砂の乾き具合次第で、雨のあとは砂が固まって現れません。また3月下旬は春休みに入り、平日でも家族連れが増えます。静かに歩きたい場合は、中旬までを目安にしてください。

オフシーズンだから会える景色

5月の大型連休と8月の夏休みは、駐車場も砂丘の斜面も混雑します。3月はそこから外れた時期です。ただ、空いているというだけではありません。風紋が現れるには砂を動かす風が要り、鳥取砂丘で風が強いのは10月から4月にかけて。3月はその期間の内側にあり、雪の影響も抜けています。しかも人が少なければ、できた風紋は足跡に消されずに残ります。空いていることと、風紋が見られることが、同じ理由でつながっている時期です。

アクセス

電車・バス

JR鳥取駅バスターミナルからバスで約20分、「鳥取砂丘(砂丘会館)」下車

鳥取自動車道 鳥取ICから約15分

駐車場

鳥取砂丘駐車場(有料)のほか、砂丘会館駐車場・市営展望駐車場(無料)

よくある質問

Q3月の砂丘は夏と比べて何が違いますか?
A

いちばんの違いは風です。鳥取砂丘の上での観測では、風が強いのは10月から4月にかけてで、5月から9月は弱い傾向とされています。風紋は砂を動かす風があって初めて現れるため、3月のほうが条件は整います。人出も、5月と8月がもっとも多く、3月は年間で少ないほうです。一方で気温は低く、海からの風は体感をさらに下げます。防風になる上着を用意してください。

Q砂の美術館は3月に見られますか?
A

見られません。砂の美術館は次の展示の制作のため、例年、年明けから春先まで長期休館します。直近では1月上旬から4月下旬までが休館期間でした。会期は年によって変わるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。砂丘そのものは通年、時間の制限なく立ち入ることができます。また砂丘の成り立ちや動植物を紹介する鳥取砂丘ビジターセンターが入口近くにあります。開館状況は公式サイトでご確認ください。

Q砂丘を歩くときの服装や装備で注意することはありますか?
A

靴に砂が入るため、砂が入りにくい靴か、履き替えを用意すると歩きやすくなります。斜面は見た目より急で足も沈むので、両手が空く荷物にしてください。3月は風が強い日が多く、砂が舞うことがあります。目を守るものがあると安心です。日陰がないため、晴れた日は日差し対策も要ります。

Q3月に鳥取で食べられる旬のものはありますか?
A

鳥取県の食材旬カレンダーでは、松葉がにの旬を例年3月中旬ごろまでとしています。漁期もこの時期に終わるため、3月に訪れるならシーズンの終わり際です。入れ替わるようにホタルイカが2月下旬から始まり、ベニズワイガニやモサエビは春の終わりごろまで続きます。イチゴも同じころまでが旬です。時期は年によって前後するため、旅の前に鳥取県や地元の公式発信でご確認ください。