草津温泉
くさつおんせん
意外にも、草津町の統計で最も人が多いのは3月です。標高1,200mの高原に湧く日本三名泉のひとつ。冬の温泉需要で年末年始も混み合う一方、6月から7月は年間でも人出が落ち着く時期。夏は8月でも日中の最高気温が平年値で24℃ほどと涼しく、本州が猛暑になるほど過ごしやすくなります。
群馬県吾妻郡草津町の草津温泉は、室町時代から名湯として知られ、日本三名泉のひとつに数えられてきた温泉地です。温泉街の中心には湯畑があり、木の湯樋を流れる湯から絶えず湯けむりが立ち上っています。
標高は約1,200m。この高さが、草津の夏を決めています。気象庁の平年値によると、日中の最高気温は7月で23.4℃、もっとも暑い8月でも24.2℃です。本州の平野部が猛暑に覆われる時期でも、25℃に届かない日中が続きます。露天風呂から上がって外気に当たっても、汗が引かないということがありません。暑さを避けるために標高を上げる——夏の草津は、その選択が最も分かりやすく効く場所です。
人出のうえでも、夏は狙い目にあたります。草津町の入込客数を月別に見ると、6月は年間で最も少なく、7月もそれに次ぐ水準です。温泉地は寒い季節に人が集まるという一般的な傾向が、そのまま数字に表れています。梅雨明け直後の7月中旬から下旬の平日であれば、宿も取りやすく、湯畑の周りも落ち着いています。
いっぽう、混み合う時期は年末年始とゴールデンウィーク、そして8月のお盆です。ただし草津町の統計で年間もっとも人が多いのは3月で、これは2年続いています。春の草津を思い浮かべる人は多くないかもしれませんが、数字の上ではここが年間の頂点です。混雑を避けたいなら、3月と4月も候補から外して考えたほうが確実です。
湯畑は夜になると照明に照らされます。2016年に一新されたもので、間接照明が湯樋を浮かび上がらせ、石柵に沿った光が湯畑を囲みます。これは季節を問わず点いているため、夏に訪れても見ることができます。日が長い時期は点灯が遅くなるので、夕食のあとにゆっくり歩くとちょうどよい時間帯です。
草津には「時間湯」と呼ばれる独自の入浴法が伝わっています。湯長と呼ばれる指導者の合図で、湯もみで湯温を下げてから、全員が短い時間だけ一斉に湯に入る——熱い源泉を薄めずに使うために生まれた、湯治のための作法です。かつては温泉街の多くの共同浴場で行われていましたが、現在も続けているのは限られた場所だけになりました。体験の受け入れ状況は変わることがあるため、訪れる前に公式の案内でご確認ください。
温泉街には複数の共同浴場が点在し、それぞれ引いている源泉が異なります。湯めぐり手形という制度もあり、いくつかを巡ることができます。人の少ない時期であれば、一つひとつの湯にゆっくり浸かる時間が取れます。
見どころ
- 1標高約1,200m。日中の最高気温は平年値で7月23.4℃・8月24.2℃(気象庁・1991〜2020年)
- 26月から7月は草津町の入込客数が年間で最も落ち着く時期
- 3湯畑の照明は季節を問わず点灯。2016年に一新され、間接照明が湯樋を浮かび上がらせる
- 4湯長の合図で一斉に入る「時間湯」の作法が、限られた場所で受け継がれている
混雑カレンダー
混雑ピーク — 3月・4月・8月・12月・1月
年末年始とゴールデンウィーク、8月のお盆に集中。草津町の統計では3月が年間で最も多い
狙い目 — 7月
標高約1,200mの高原で、8月でも日中の最高気温は平年値24.2℃。猛暑を逃れる目的が旅の理由になり、人出も年間で最も落ち着く
おすすめ訪問時期
梅雨明け直後の7月中旬から下旬、できれば平日の午前中がおすすめです。人出が年間でも落ち着く時期で、宿も取りやすく、湯畑の周辺もゆっくり歩けます。標高1,200mの高原にあるため、平野部が猛暑の日でも過ごしやすい気候です。朝晩は冷えるので羽織るものをお持ちください。混み合うのは年末年始・ゴールデンウィーク・8月のお盆で、統計上は3月が年間で最も人の多い月です。
オフシーズンだから会える景色
温泉地は寒い時期に混むという傾向が、草津の統計にもはっきり表れています。6月は年間で最も人が少なく、7月もそれに次ぐ水準。この時期の草津は標高1,200mの涼しさが最大の武器になり、猛暑を逃れる目的そのものが旅の理由になります。年末年始・ゴールデンウィーク・お盆に加えて、統計上の最繁忙月である3月も避ければ、日本三名泉のひとつを落ち着いて歩けます。
アクセス
JR吾妻線 長野原草津口駅からJRバス関東で約25〜30分、草津温泉バスターミナル下車
関越道 渋川伊香保ICから約90分
草津温泉バスターミナル周辺駐車場(有料)
よくある質問
Q夏の草津温泉は暑くないですか?
標高約1,200mの高原にあるため、夏でも涼しく過ごせます。気象庁の平年値では、日中の最高気温は7月で23.4℃、8月でも24.2℃です。平野部が猛暑になる時期でも25℃に届かず、湯上がりに汗が引かないということがありません。ただし朝晩は冷え込みます。日最低気温の平年値は7月で15.5℃、8月で16.2℃と、日中との差があります。薄手の長袖や羽織るものをご用意ください。
Q空いている時期はいつですか?
草津町の入込客数では、6月が年間で最も少なく、7月もそれに次ぐ水準です。温泉地としては意外に思われるかもしれませんが、寒い季節に需要が集中するためです。逆に混み合うのは年末年始・ゴールデンウィーク・8月のお盆で、統計上は3月が年間で最も人の多い月となっています。
Q湯畑のライトアップは夏でも見られますか?
見られます。湯畑の照明は2016年に一新されたもので、季節を問わず点灯しています。間接照明が湯樋を浮かび上がらせ、石柵に沿った光が湯畑を囲みます。なお冬季には別途イルミネーションのイベントが行われることがありますが、こちらは期間限定です。点灯時間は日没に合わせて変わるため、詳しくは公式サイトでご確認ください。
Q時間湯は体験できますか?
時間湯は草津に伝わる独自の入浴法で、湯長の合図に合わせて一斉に湯へ入る湯治の作法です。かつては温泉街の多くの共同浴場で行われていましたが、現在も続けているのは限られた場所だけになりました。受け入れの有無や方法は変わることがあるため、訪れる前に公式の案内でご確認ください。
Q電車と車のどちらで行くのが便利ですか?
電車の場合はJR吾妻線の長野原草津口駅からJRバス関東で草津温泉バスターミナルへ向かいます。車の場合は関越自動車道の渋川伊香保ICが最寄りです。出発地や宿の場所によって便利なほうが変わりますので、ご自身の計画に合わせてお選びください。時刻や運行本数は改正で変わるため、事前に公式サイトでご確認ください。