熊野古道
くまのこどう
熊野古道の中辺路は、熊野三山へ向かう参詣道のなかで、最も多くの参詣者が歩いたとされる道です。発心門王子から熊野本宮大社までの約7kmは、ゆるやかな下りで歩きやすいコース。冬の2月は本宮の観光客が一年のなかで落ち着く時期で、川湯温泉には冬だけの露天風呂「仙人風呂」が開かれます。
熊野古道は、熊野三山(本宮・新宮・那智)へ参る人々が歩いた道です。上皇や女院から庶民まで多くの人が参詣し、「蟻の熊野詣」とたとえられるほど切れ目なく人が熊野を目指したと伝えられています。田辺から熊野本宮へ向かう中辺路、海岸沿いに那智・新宮へ向かう大辺路、高野山から熊野本宮へ向かう小辺路が、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の「熊野参詣道」に登録されています(熊野本宮観光協会)。
中辺路は、最も多くの参詣者が歩いたとされる道です。その道のりを終えて最初にたどり着くのが熊野本宮大社で、手前の伏拝王子の名は、ようやく見えた熊野本宮大社を伏して拝んだことに由来すると伝えられています。本宮町内には、熊野本宮大社の神域の入口とされる発心門王子から熊野本宮大社まで、初めてでも歩きやすいコースがあります。歩行距離は6.9km、歩く時間は約2.5時間、休憩を含めた所要時間は約3.5時間。ゆるやかな下りで道幅も広く、休憩所が整っていて、石畳の残る古道や、棚田と茶畑の集落の中の道を通ります(熊野本宮観光協会)。
発心門王子へは、本宮大社前から路線バスで向かいます。発心門王子と伏拝王子の付近には駐車場がないため、車の場合は世界遺産熊野本宮館や河川敷の駐車場に停めてバスに乗るよう案内されています。冬は4月〜11月だけ走る便がなくなり、2026年9月の改正の時刻では、2月に発心門王子へ着くバスは8時37分・9時45分・10時45分・12時30分・14時3分の5本です。10月から5月は日暮れが早く、夕方5時を過ぎると暗くなり始め、山の中の古道はさらに早く暗くなります。冬は午前の便で歩き始め、懐中電灯などを持っておくと安心です(熊野本宮観光協会)。
和歌山県の観光客動態調査で旧本宮町(熊野本宮大社や川湯温泉のある地区)の観光客の数を見ると、令和5〜7年の3年とも1月がいちばん多く、ほかの月を大きく上回ります。正月の熊野本宮大社への初詣で、県は三が日の混み合いを避けて参拝を前倒しする人が増えたと伝えています(令和7年度の年末年始の調べ)。5月も3年とも12か月中2〜3位で、ゴールデンウィークには熊野本宮大社や熊野古道が賑わい、2026年は熊野古道の人気のコースでバスが増便され、満席になることもありました(和歌山県)。11月も3年とも2〜3位の月です。2月は3年とも月平均を下回り、12か月中11位・10位・12位でした。旧本宮町全体の数で、古道を歩く人だけの数ではありません。
冬の楽しみは、川湯温泉の仙人風呂です。期間は例年12月から2月末日までで、天候によって開くのが遅れることがあります。入浴できるのは6時30分から22時まで(最終入場21時30分)、料金は無料で、水着を着て入ります。更衣室があります。期間中でも、雨の量などによって入れない日があるので、雨のあとは出かける前に確かめてください。期間中の毎週土曜の夜8時ごろから10時ごろには「湯けむり灯篭」が行われます(熊野本宮観光協会)。
食は、熊野本宮観光協会がめはり寿しや熊野牛の料理、もうで餅、三代続く名物のうすかわまんじゅうなどを紹介しています。店によって休業や品切れがあるので、出かける前に確かめるのがおすすめです。
見どころ
- 1発心門王子〜熊野本宮大社——歩行距離6.9km、歩いて約2.5時間。ゆるやかな下りの道で、石畳の残る古道や、棚田と茶畑の集落の道を通ります
- 2熊野本宮大社——中辺路を歩き終えた参詣者が最初にたどり着く社。途中の伏拝王子は、ようやく見えた熊野本宮大社を伏して拝んだことが名の由来と伝えられます
- 3仙人風呂——川湯温泉で例年12月から2月末日まで開かれる露天風呂。入浴は無料で、水着を着て入ります
- 4本宮の味——めはり寿し、熊野牛、もうで餅、うすかわまんじゅうなど
混雑カレンダー
混雑ピーク — 1月・5月
旧本宮町(熊野本宮大社のある地区)の観光客は、令和5〜7年の3年とも1月が12か月でいちばん多く、正月三が日を中心に熊野本宮大社への初詣の人が集まります。5月も3年とも2〜3位で、ゴールデンウィークには熊野本宮大社や熊野古道が賑わい、2026年は熊野古道の人気のコースでバスが満席になることもありました(和歌山県)。11月も観光客の数では3年とも2〜3位です。町全体の数で、古道を歩く人だけの数ではありません。
狙い目 — 2月
2月は、旧本宮町の観光客が令和5〜7年の3年とも月平均を下回り、12か月中11位・10位・12位でした(和歌山県の観光客動態調査)。川湯温泉では、冬だけの露天風呂「仙人風呂」が例年12月から2月末日まで開かれます(天候により開くのが遅れる場合があります。熊野本宮観光協会)。
おすすめ訪問時期
2月がおすすめです。本宮の観光客が一年のなかで落ち着く時期(令和5〜7年の3年とも12か月中10〜12位)で、川湯温泉の仙人風呂(例年12月〜2月末日)にも入れます。冬は発心門王子へ行くバスの本数が減り、日暮れも早いので、午前の便で歩き始めてください。人出がいちばん多いのは初詣の1月で、ゴールデンウィークの5月と11月も観光客の多い月です。
オフシーズンだから会える景色
人の少ない冬の朝、発心門王子から古道を下っていくと、石畳や棚田と茶畑の集落の道を自分のペースで歩けます。熊野本宮大社に参ったあとは川湯温泉へ。冬だけ開かれる仙人風呂で、歩いた体を温められます。
アクセス
JR紀伊田辺駅から龍神バスまたは明光バスで熊野本宮へ約120分(明光バスの快速熊野古道号は約100分)。発心門王子へは、本宮大社前から龍神バスで約15分です。冬(12月〜3月)は4月〜11月だけ走る便がなくなります(熊野本宮観光協会)
紀勢自動車道の上富田ICから国道42号・311号・168号で本宮町まで約65km、約1時間15分です(熊野本宮観光協会)
発心門王子・伏拝王子の付近には駐車場がありません。世界遺産熊野本宮館や河川敷の駐車場に車を停め、バスで発心門王子へ向かうよう案内されています(熊野本宮観光協会)
よくある質問
Q2月でも発心門王子までバスで行けますか?
行けます。本宮大社前から龍神バスで約15分です。冬は4月〜11月だけ走る便がなくなり、2026年9月の改正の時刻では、2月に発心門王子に着く便は8時37分・9時45分・10時45分・12時30分・14時3分の5本です(熊野本宮観光協会)。冬は夕方5時を過ぎると暗くなり始めるので、午前の便がおすすめです。時刻は龍神バスで最新のものを確かめてください。
Q車で行く場合、発心門王子に駐車場はありますか?
発心門王子と伏拝王子の付近には駐車場がありません。世界遺産熊野本宮館や河川敷の駐車場に車を停め、本宮大社前からバスで発心門王子へ向かうよう案内されています(熊野本宮観光協会)。
Q仙人風呂はいつ、誰でも入れますか?
例年12月から2月末日まで開かれ、天候によって開くのが遅れることがあります。入浴は6時30分から22時まで(最終入場21時30分)で、料金は無料です。水着を着て入り、更衣室があります。雨の量などによって入れない日があるので、雨のあとは熊野本宮観光協会に確かめてください。