伊豆・堂ヶ島
いず・どうがしま
伊豆半島の西海岸にある堂ヶ島は、白い凝灰岩の岬と入り組んだ海岸が続く西伊豆町の景勝地です。国の天然記念物「天窓洞」には遊覧船で入ることができ、条件のそろった日中の干潮には、三四郎島まで海の上を歩いて渡れる「トンボロ」が現れます。春のなかでも、西伊豆町の宿泊客が12か月のうち10位前後にとどまる5月、ゴールデンウィーク明けの平日が狙い目です。
堂ヶ島は、伊豆半島の西海岸のほぼ中央、西伊豆町仁科にある景勝地です。いちばんの見どころの天窓洞は、白い凝灰岩の岬の下に波がうがった海の洞窟で、1935年に国の天然記念物に指定されました。右手の洞窟は長さ147メートルに達し、その中央で天井が丸く抜け落ちて「天窓」になっているため、洞内は明るく、船がそのまま入っていけます。指定と同じ年の早春には、与謝野鉄幹・晶子夫妻がここを訪れ、天窓洞を短歌に詠んでいます。
洞窟の中へは、堂ヶ島マリンの「洞くつめぐり遊覧船」で入ります。所要は約20分、運航時間は10時から16時までで、時刻表はなく随時出航しています。天窓は、堂ヶ島遊歩道から見下ろすこともできます。運航情報は堂ヶ島マリンの公式サイトで随時更新されるので、当日に確かめてから出かけてください。
堂ヶ島の沖合200メートルほどには、伝兵衛島・中ノ島・沖ノ瀬島・高島の4つの島からなる三四郎島が浮かびます。潮が引くと、いちばん手前の伝兵衛島まで瀬が現れ、海の上を歩いて渡れます。この「トンボロ」は静岡県の天然記念物です。西伊豆町観光協会によると、渡れるのは干潮時の潮位が30センチ以下の日で、日中に道が現れるのは例年3月ごろから9月ごろの大潮の前後、干潮時刻をはさんで1時間ほどです。渡れる日と時刻は観光協会の潮位表で確かめ、岩場を歩ける靴で出かけてください。天候や海の状況によっては渡れない日もあります。
静岡県の統計で西伊豆町の月別の宿泊客を見ると、令和4〜6年度の3年とも8月が最も多く、7月、3月の順に続きます。5月は3年とも12か月のうち10位か11位、4月は年によって6位から11位です。ただしゴールデンウィークの連休は別で、静岡県の調べでは、令和6年の連休中の西伊豆町の宿は「多少空室あり」(客室の7割から9割が埋まる状態)でした。静かに歩きたいなら、5月でも連休が明けてからの平日を選んでください。夏は町内の海水浴場が開き、観光協会は海水浴場の駐車場が満車になる場合があると案内しています。
堂ヶ島は夕陽の名所でもあります。西伊豆町は「夕陽のまち」を掲げ、町内でも大田子海岸と堂ヶ島海岸の2か所が「日本の夕陽百選」に選ばれています。遊覧船とトンボロを昼に済ませ、夕方は岬や海岸から、島々の向こうに沈む日を眺める。堂ヶ島らしい一日の締めくくりです。
食は、港町の味が中心です。西伊豆町観光協会は、郷土の味として田子の「潮かつお」、仁科のイカ、ところてん、まご茶漬けを挙げています。潮かつおは、鰹を丸ごと塩漬けにして冬の冷たい風にさらして干し上げる保存食で、静岡県によると、いまも作り続けられているのは町内の田子地区だけです。田子は、堂ヶ島のある仁科とは別の地区です。
見どころ
- 1天窓洞——天井が抜け落ちた「天窓」から光が差し込む、国の天然記念物の海の洞窟
- 2洞くつめぐり遊覧船——約20分で岬の奇岩をめぐり、天窓洞の中まで入る
- 3三四郎島のトンボロ——干潮の日に伝兵衛島まで歩いて渡れる、静岡県の天然記念物
- 4田子の潮かつお——鰹を塩漬けにして冬の風で干す、西伊豆町にだけ残る保存食
混雑カレンダー
混雑ピーク — 8月
8月は、西伊豆町の宿泊客が令和4〜6年度の3年とも最も多い月です。町内の海水浴場が開く時期で、観光協会は海水浴場の駐車場が満車になる場合があると案内しています。7月も3年とも2番目に多い月です。
狙い目 — 5月
5月は、西伊豆町の宿泊客が令和4〜6年度の3年とも10位以下の月です。日中の干潮で三四郎島まで歩いて渡れるトンボロの季節に入ります(渡れる日と時刻は、観光協会の潮位表で確かめられます)。
おすすめ訪問時期
5月、ゴールデンウィークが明けたあとの平日がおすすめです。西伊豆町の宿泊客は令和4〜6年度の3年とも5月が12か月のうち10位か11位で、日中の干潮で三四郎島へ歩いて渡れるトンボロの季節にも入っています。トンボロが現れる日と時刻は限られるので、西伊豆町観光協会の潮位表で確かめてから出かけてください。遊覧船の運航情報は、堂ヶ島マリンの公式サイトで当日に確認してください。
オフシーズンだから会える景色
5月の堂ヶ島は、日中の干潮で三四郎島まで歩いて渡れるトンボロの季節に入っています。西伊豆町の宿泊客は令和4〜6年度の3年とも5月が12か月のうち10位か11位で、ゴールデンウィークが明けた平日なら、遊覧船で天窓洞に入り、潮の引いた時刻にトンボロを歩き、夕方は日本の夕陽百選に選ばれた堂ヶ島海岸で日の入りを待つ一日を、ゆっくり組むことができます。
アクセス
伊豆箱根鉄道 修善寺駅から東海バス(松崎行き)で約1時間30分、「堂ヶ島」下車
東名 沼津IC・新東名 長泉沼津ICから伊豆縦貫道経由で約1時間30分
サンセットプラザ堂ヶ島と共同の駐車場(遊覧船乗り場まで徒歩2分)
よくある質問
Q5月の堂ヶ島は混んでいますか?
静岡県の統計では、西伊豆町の宿泊客は令和4〜6年度の3年とも5月が12か月のうち10位か11位で、1年のなかでは順位の低い月です。ただしゴールデンウィークの連休中は宿の多くが埋まるので、静かに歩きたいなら連休が明けてからの平日を選んでください。
Qトンボロはいつ渡れますか?
西伊豆町観光協会によると、渡れるのは干潮時の潮位が30センチ以下の日です。日中に道が現れるのは例年3月ごろから9月ごろの大潮の前後で、干潮時刻をはさんで1時間ほどが目安です。観光協会の潮位表で日と時刻を確かめ、岩場を歩ける靴で出かけてください。天候や海の状況によっては渡れない日もあります。
Q天窓洞を見るには遊覧船に乗る必要がありますか?
洞窟の中に入るには、堂ヶ島マリンの洞くつめぐり遊覧船(約20分)に乗ります。天窓そのものは、堂ヶ島遊歩道から見下ろすこともできます。遊覧船の運航情報は公式サイトで随時更新されるので、当日に確かめてください。
Q堂ヶ島では何が食べられますか?
西伊豆町観光協会は、郷土の味として田子の潮かつお、仁科のイカ、ところてん、まご茶漬けを挙げています。潮かつおは鰹を塩漬けにして冬の風で干す保存食で、いまも作られているのは町内の田子地区だけです。