しずか旅
brown wooden house near trees during daytime
冬♨温泉

道後温泉どうごおんせん

愛媛県 · 松山市

Photo by Susann Schuster on Unsplash

道後温泉

どうごおんせん

Google 評価4.2(16,080件)2026-06時点
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愛媛県松山市の道後温泉は、日本最古といわれる温泉です。明治27年(1894)改築の道後温泉本館は、公衆浴場として全国で初めて国の重要文化財に指定された木造三層楼。松山市の統計で道後温泉周辺の宿泊者数を月別に見ると、2月は3年とも6〜8位で、1位の3月とは開きがあります。その2月は、愛媛の柑橘がもっとも多く出そろう月のひとつ。朝6時に開く湯に浸かり、湯上がりに商店街で搾りたての柑橘を味わえます。

愛媛県松山市の道後温泉は、日本書紀にもその名が見え、日本最古といわれる温泉です。聖徳太子も来浴したといわれ、古代から人々を引き寄せてきました。まちの中心に建つ道後温泉本館は、明治27年(1894)に改築された木造三層楼。平成6年(1994)12月に、公衆浴場として全国で初めて国の重要文化財に指定されました。平成31年1月に始まった保存修理工事は令和6年12月に完了し、令和6年7月11日からは休憩室を含めた全館での営業が再開されています。博物館にならず、いまも現役の公衆浴場として湯を張り続けているのが、この建物のいちばんの値打ちです。

本館の屋上の塔屋・振鷺閣には太鼓が吊るされ、朝6時に6回、正午に12回、夕方6時に6回打ち鳴らされます。この刻太鼓は平成8年(1996年)に「残したい日本の音風景100選」に選ばれました。朝6時は、神の湯階下が開く時刻でもあります。神の湯の石造りの浴室には砥部焼の陶板画が飾られ、「湯釜」と呼ばれる円柱形の湯口から湯が注がれます。三階には、明治28年に松山へ赴任した夏目漱石が、その年の10月に正岡子規と利用したといわれる個室があり、「坊っちゃんの間」として無料で公開されています。道後温泉を見つけたと伝わる白鷺は、湯玉の文様とともに館内の至るところに装飾としてちりばめられており、湯上がりに探して歩くのも楽しみのひとつです。

道後を2月に訪ねる理由は、二つあります。ひとつは宿泊者数です。松山市が毎年公表している観光客推定表には、道後温泉旅館協同組合が調べた道後温泉周辺のホテル・旅館の宿泊者数が月別で載っています。令和5〜7年の3年分を見ると、もっとも多いのは3年とも3月で、8月も3年とも上位3位以内に入ります。2月は3年とも6〜8位です。なお3月中旬から下旬には道後温泉まつりが、8月には道後温泉夏まつりが開かれます。もうひとつは柑橘です。愛媛県のかんきつ食べ頃カレンダーと県産かんきつのPRサイトで出荷時期をたどると、伊予柑・ポンカン・甘平・せとか・不知火・はるみ・レモンの7品種が2月の月を通して出回ります。これは年間でもっとも多い数で、並ぶのは3月だけです。

その柑橘は、湯上がりにすぐ味わえます。松山市は、道後温泉商店街やロープウェー街にある柑橘商品専門店で、その場で搾る生搾りジュースやジェラートが味わえると案内しています。本館から続く商店街で、味を食べ比べるのも楽しみのひとつです。市が「柑橘の大トロ」と紹介するせとかは、1月下旬から3月中旬が食べ頃。濃厚なコクとたっぷりの果汁が持ち味です。伊予柑は、愛媛では明治22年に松山で栽培が始まったと県が記しており、この土地から広がった柑橘でもあります。本館の中でも、二階席や三階席を使う入浴コースでは、湯上がりにお茶菓子が出て、浴衣も借りられます。

湯上がりに一杯なら、道後には地元の蔵元があります。道後地域でただ一つの造り酒屋・水口酒造は、道後温泉のすぐ隣に、蔵元直送の「道後ビール」や地酒「NIKITATSU」を出すタップルームを構えています。蔵の横にある直売店&カフェバー「道後一会」では、日本酒やビールの購入・試飲ができ、酒蔵見学やビール工場見学も受け付けています。

魚を食べたいなら、松山の鯛めしです。米の上に昆布を敷き、鯛を一尾丸ごとのせて土鍋で炊き込む郷土料理で、松山より南では鯛の刺身を使う鯛めしが主流だと市は紹介しています。市は、瀬戸内海で揚がる鯛やアジ、イワシを松山の食材に挙げています。松山のソウルフードとして市が紹介するものは、ほかにもあります。アルミの器に甘めの出汁、柔らかい麺の鍋焼きうどんは、甘いものが貴重だった戦後すぐに生まれ、今も当時の味を守っています。港町・三津浜の三津浜焼きは、クレープ状に伸ばして魚粉を振った生地にキャベツやちくわ、そばなどを挟み、甘辛いソースで食べるお好み焼きの一種で、三津浜地区には20軒ほどの専門店があるといわれます。

日が暮れると、本館の姿も変わります。振鷺閣にはめ込まれた赤いギヤマンガラスが夜になると赤々と光り、まちにはレトロなガス灯がともります。湯上がりに本館のまわりを歩けば、昼とは違う表情に出会えます。本館は無休ですが、12月上旬に年末の大掃除のため1日休館します。館内の状況によっては整理券での案内になるため、待ち時間と整理券の配布状況を公式サイトで確かめてから出かけると安心です。

見どころ

  • 1道後温泉本館——明治27年(1894)改築、公衆浴場として全国で初めて国の重要文化財に指定された木造三層楼
  • 2刻太鼓——朝6時・正午・夕方6時に振鷺閣から時を告げる、「残したい日本の音風景100選」の音
  • 3神の湯——砥部焼の陶板画と「湯釜」の湯口。漱石が子規と利用したといわれる「坊っちゃんの間」も無料で公開
  • 42月は愛媛の柑橘が出そろう月——伊予柑・甘平・せとかなど7品種が月を通して出回る
  • 5道後温泉商店街の柑橘商品専門店で、その場で搾る生搾りジュースやジェラート
  • 6湯上がりの一杯——道後唯一の造り酒屋・水口酒造の道後ビールと地酒「NIKITATSU」

混雑カレンダー

空いている
やや空き
普通
やや混雑
非常に混雑
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混雑ピーク — 月単位では区切れません

道後温泉周辺の宿泊客は、令和5〜7年の3年とも3月が最も多く、8月も3年とも3位以内に入ります(松山市「松山市観光客推定表」)。

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狙い目 — 2月

道後温泉周辺の宿泊者数は令和5〜7年の3年とも6〜8位。伊予柑・ポンカン・甘平・せとか・不知火・はるみ・レモンと愛媛の柑橘が月を通して出そろい、道後温泉商店街の柑橘商品専門店で生搾りを味わえる(温州みかんは例年2月下旬ごろまで・ブラッドオレンジは例年2月中旬ごろから)

おすすめ訪問時期

💡

2月が狙い目です。道後温泉周辺の宿泊者数は、令和5〜7年の3年とも2月が6〜8位で、1位の3月とは開きがあります。2月は愛媛の柑橘が7品種そろって出回ります。ただし温州みかんは例年2月下旬ごろまで、ブラッドオレンジは例年2月中旬ごろからです。出回りは年によって前後するので、旅の前に県や産地の発信で確認してください。本館の神の湯階下は朝6時から入浴できます。

オフシーズンだから会える景色

松山市が毎年公表する観光客推定表には、道後温泉周辺のホテル・旅館の宿泊者数が月別で載っています。令和5〜7年の3年分を見ると、もっとも多いのは3年とも3月で、8月も3年とも上位3位以内です。2月は3年とも6〜8位にとどまります。ただ2月の値打ちは、宿泊者数の順位だけではありません。愛媛の柑橘が月を通して出回る品種数は2月と3月が年間でもっとも多く、同じ食の厚みを、宿泊者数が1位の3月より落ち着いた道後で受け取れるのが2月です。朝6時に神の湯へ入り、湯上がりに商店街で搾りたての柑橘を飲む。その順路が、この月はいちばん無理なく通ります。

アクセス

電車・バス

JR松山駅前電停から伊予鉄道市内電車「道後温泉」行きで約25分、終点の道後温泉駅から徒歩約5分

車

松山自動車道 松山ICから一般道経由

駐車場

道後温泉駐車場(本館南側・30分100円、外湯3館の入浴で1時間無料。進入は南側からの右折のみ)

よくある質問

Q冬の道後温泉は、いつ行くのがよいですか?
A

松山市の観光客推定表で道後温泉周辺の宿泊者数(令和5〜7年)を見ると、冬の3か月はどの年も上位に入りません。12月は5〜7位、1月は10〜11位、2月は6〜8位です。この記事が2月を勧めるのは、愛媛の柑橘がもっとも多く出そろう月だからです。同じく柑橘が多い3月は、宿泊者数が3年とも1位です。宿泊者数の少なさを最優先にするなら、1月も候補になります。

Q道後温泉がいちばん混むのはいつですか?
A

市の観光客推定表で月別の宿泊者数を見ると、令和5〜7年の3年とも3月がもっとも多く、8月も3年とも上位3位以内です。3月中旬から下旬には道後温泉まつりが、8月には道後温泉夏まつりが開かれます。ただし、月ごとの混み具合を公式が案内しているわけではありません。当日の待ち時間は、公式サイトの表示で確かめてください。

Q2月の道後では、どんな柑橘が味わえますか?
A

愛媛県のかんきつ食べ頃カレンダーと県産かんきつのPRサイトでは、2月に月を通して出回るのは伊予柑・ポンカン・甘平・せとか・不知火・はるみ・レモンの7品種です。温州みかんは例年2月下旬ごろまで、ブラッドオレンジは例年2月中旬ごろから。本館から続く道後温泉商店街には柑橘商品専門店があり、その場で搾る生搾りジュースやジェラートを味わえます。出回りは年によって前後します。

Q道後でお酒や松山らしい料理を楽しむには?
A

湯上がりの一杯なら、道後地域でただ一つの造り酒屋・水口酒造が、道後温泉のすぐ隣のタップルームで道後ビールや地酒「NIKITATSU」を出しています。蔵の横の直売店&カフェバー「道後一会」では、試飲や酒蔵見学もできます。料理なら、鯛を一尾丸ごと炊き込む松山の鯛めし、甘めの出汁の鍋焼きうどん、港町・三津浜の三津浜焼きが、市の紹介する松山の味です。

Q本館にはすぐ入れますか?休館日はありますか?
A

神の湯階下は朝6時から夜11時まで(札止め22時30分)です。館内の状況によっては整理券での案内になり、公式サイトで待ち時間と整理券の配布状況を確認できます。本館は無休ですが、12月上旬に年末の大掃除のため1日休館します。

Q松山駅から道後温泉へはどう行きますか?
A

JR松山駅前の電停から伊予鉄道の市内電車「道後温泉」行きで約25分、終点の道後温泉駅から本館までは徒歩約5分です。車の場合、本館南側の道後温泉駐車場は30分100円で、外湯3館に入浴すると1時間無料になります。駐車場へは、南側(子規記念博物館側)からの右折でのみ入れます。