中尊寺
ちゅうそんじ
平安時代に奥州藤原氏が造営した中尊寺では、夏の7月中旬から、金色堂と讃衡蔵の間の道を下った池に、別名「泰衡蓮」の古代ハスが咲きます。平泉町の観光客の数は、7月が令和5〜7年の3年とも12か月中8位で、月平均を下回りました。
中尊寺の金色堂は、1124年(天治元年)に奥州藤原氏初代の清衡によって上棟された御堂で、中尊寺の創建当初の姿を今に伝える建造物です。内外に金箔が押され、「皆金色」と呼ばれます。内陣は、南洋の海からもたらされた夜光貝を使った螺鈿細工と、象牙や宝石で飾られています。須弥壇の中心の阿弥陀如来は、両脇に観音・勢至菩薩、六体の地蔵菩薩、持国天・増長天を従え、ほかに例のない仏像の構成です。
中尊寺は、標高130メートルほどの東西に長い丘陵にあります。県道30号線から中尊寺坂下へ進むと、月見坂の入り口です。この坂が、古くから本堂・金色堂へ参る人々の表参道でした。讃衡蔵は、奥州藤原氏の残した文化財3000点あまりを収める宝物館で、平安期の仏像や国宝の中尊寺経、奥州藤原氏の御遺体の副葬品などが納められています。拝観券で、讃衡蔵・金色堂・経蔵・旧覆堂を拝観できます。
夏の7月中旬から8月中旬にかけては、金色堂と讃衡蔵の間の細い道を下り、突き当たりを左に曲がってすぐの池に「中尊寺ハス」が咲きます。別名を「泰衡蓮」という古代ハスです。昭和25年(1950年)の金色堂の調査のとき、四代泰衡の首桶から約100粒の蓮の種が見つかりました。その一部が蓮の研究で知られた大賀一郎博士に託され、博士の門弟の手で発芽し、花を咲かせました。
中尊寺から約1.6kmの毛越寺では、大泉が池のまわりの約30アールのあやめ園に、300種3万株の花菖蒲が咲きます。6月中旬からの見頃に合わせて「毛越寺あやめまつり」としてあやめ園が一般公開され、期間中は延年の舞の公演なども開かれます。あやめ園は、1953年(昭和28年)に平泉町の人たちの発案で植えたのが始まりです。
8月に入ると、毎年14日には中尊寺の境内の白山神社能舞台で薪能が、16日には束稲山に約100mの「大」の文字が浮かぶ平泉大文字送り火が行われます。
岩手県の観光統計で平泉町の観光客の数を見ると、7月は令和5〜7年の3年とも12か月中8位で、月平均を下回りました。いちばん少ないのは2月(3年とも12位)、次いで3月(3年とも11位)です。いちばん多いのは5月で、3年とも1位でした。11月も3年とも2位です。これは平泉町全体の数で、中尊寺だけの数ではありません。
参拝時間は、3月1日から11月3日が8時30分から17時、11月4日から2月末日が8時30分から16時30分で、拝観券の発行は終了の10分前までです(2026年10月31日時点・中尊寺の公式サイト。時間は変わることがあります)。
一関・平泉は、もちの食文化で知られる土地です。平泉町が2019年に出した「ふるさと名物応援宣言」によると、毎月もちを神仏に供える習わしから「もち食」が根づき、武家社会の儀礼から生まれた「もち本膳」に加え、旬の農産物を活かしたもちの具は、およそ300種とも言われます。もち本膳はもてなしの膳で、食べる順にも決まりがあり、まず膾(なます)からいただきます。
町は、平泉町産の農産物を使う店を「平泉きらめきごはん」の推進店として認定しています。かんざん亭の「自然薯そば」は、平泉町長島地区産の自然薯を使い、ねばりが強いのが特徴です。きんいろぱん屋は、こゆき小麦と天然酵母でパンを焼く店で、「弁慶のわらじぱん」があり、季節ごとに平泉町の特産を使ったメニューを限定で出しています。平泉は国産の和がらしを古くから作ってきた土地で、おかずや いっ菜では「平泉からし焼売」「平泉からし餃子」を作っています。道の駅平泉のレストランでは、地元産の野菜を使った朝定食が味わえます(2025年9月時点の平泉町の案内。メニューは変わることがあります)。毛越寺の松風庵では甘味を出していて、夏期にはかき氷もあります(2026年10月時点の毛越寺の案内)。
平泉駅から中尊寺までは約1.6kmです。一関駅前から平泉駅前を経て中尊寺へ向かう路線バスが常時運行していて、土日祝は町内巡回バス「るんるん」も走ります。
見どころ
- 1中尊寺ハス——別名「泰衡蓮」。1950年の金色堂の調査で、四代泰衡の首桶から見つかった蓮の種から育った古代ハス。毎年7月中旬から8月中旬にかけて咲く
- 2金色堂——1124年(天治元年)上棟。内外に金箔を押した「皆金色」の御堂で、内陣は夜光貝の螺鈿細工や象牙で飾られる
- 3讃衡蔵——奥州藤原氏の残した文化財3000点あまりを収める宝物館。拝観券で金色堂・経蔵・旧覆堂とあわせて拝観できる
- 4毛越寺の花菖蒲——大泉が池のまわりに300種3万株。6月中旬からの見頃に合わせて「毛越寺あやめまつり」で一般公開される
- 5もち食と平泉の食材——もてなしの膳「もち本膳」の食文化と、自然薯そば・平泉からし焼売など、町産の食材を使う店の料理
混雑カレンダー
混雑ピーク — 月単位では区切れません
平泉町の観光客の数(岩手県「岩手県観光統計概要」)は、令和5〜7年の3年とも5月がいちばん多く、11月が2番目でした。町全体の数で、中尊寺だけの数ではありません。
狙い目 — 7月
7月は、平泉町の観光客の数が令和5〜7年の3年とも12か月中8位で、月平均を下回ります(岩手県「岩手県観光統計概要」)。中尊寺ハスは毎年7月中旬から8月中旬にかけて咲きます(平泉観光協会)。
おすすめ訪問時期
7月がおすすめです。中尊寺ハスが毎年7月中旬から8月中旬にかけて咲きます。岩手県の観光統計では、平泉町の観光客の数は7月が令和5〜7年の3年とも12か月中8位で、月平均を下回りました(町全体の数で、中尊寺だけの数ではありません)。いちばん多いのは5月、次いで11月です。
オフシーズンだから会える景色
夏の中尊寺では、金色堂と讃衡蔵の間の細い道を下り、突き当たりを左に曲がった先の池に、中尊寺ハスの花が開きます。金色堂の調査で見つかった種から育った古代ハスです。表参道の月見坂から本堂・金色堂へと上った先で、7月中旬から8月中旬にかけて見られます。
アクセス
JR東北本線 平泉駅から約1.6km。一関駅前から平泉駅前を経て中尊寺へ向かう路線バス(岩手県交通)が常時運行。町内巡回バス「るんるん」は土日祝の運行
東北自動車道 平泉前沢ICが最寄り(仙台ICから約99km・約1時間10分)
中尊寺の第一駐車場・第二駐車場・坂の上駐車場(有料。料金は中尊寺の公式サイトで確認)
よくある質問
Q7月の中尊寺は混みますか?
必ず空いているわけではありません。岩手県の観光統計では、平泉町の観光客の数は、7月が令和5〜7年の3年とも12か月中8位で、月平均を下回りました。いちばん多いのは5月、2番目は11月で、3年とも同じ順でした。いちばん少ないのは2月です。町全体の数で、中尊寺だけの数ではありません。
Q中尊寺ハスはどこで見られますか?
金色堂と讃衡蔵の間の細い道を下り、突き当たりを左に曲がってすぐの池です。毎年7月中旬から8月中旬にかけて咲きます。別名を「泰衡蓮」という古代ハスで、昭和25年(1950年)の金色堂の調査で四代泰衡の首桶から見つかった蓮の種から育てられました。
Q拝観の時間と、拝観券で入れるところを教えてください。
参拝時間は、3月1日から11月3日が8時30分から17時、11月4日から2月末日が8時30分から16時30分で、拝観券の発行は終了の10分前までです。拝観券で、讃衡蔵・金色堂・経蔵・旧覆堂を拝観できます(2026年10月31日時点・中尊寺の公式サイト。時間は変わることがあります)。
Q平泉では、どんなものが食べられますか?
一関・平泉は、もちの食文化で知られます。平泉町の「ふるさと名物応援宣言」(2019年)は、もてなしの膳「もち本膳」を含む「もち食」を、地域の資源に挙げています。町が「平泉きらめきごはん」に認定した店では、平泉町長島地区産の自然薯を使ったかんざん亭の「自然薯そば」や、平泉産の和がらしを使ったおかずや いっ菜の「平泉からし焼売」などがあります(2025年9月時点の平泉町の案内。メニューは変わることがあります)。
Q毛越寺とあわせて回れますか?
中尊寺と毛越寺は約1.6km離れています。毛越寺では、大泉が池のまわりの約30アールのあやめ園に300種3万株の花菖蒲が咲き、6月中旬からの見頃に合わせて「毛越寺あやめまつり」で一般公開されます。毛越寺の松風庵では、甘味も味わえます。